そもそも為替とは
一般に外国為替取引のレート提示は売るときの価格と買うときの価格に差があり、下図のように同時に2つの価格を提示しているレートを2WAY(ツーウェイ)プライスと呼びます。2wayプライスの表示では、売るときの価格をBid(ビッド)、買うときの価格をAsk(アスク)と呼んでいます。例えば、米ドル/円のレートが、Bid=110.541、Ask=110.551と表示されているとき、1ドル=110.541円で売る・1ドル=110.551円で買うことができる仕組みとなります。
為替レートとは、自国通貨と外国通貨の交換比率のことをいいます。
この場合、1ドルを買う場合は120円1銭で、1ドルを売る場合は120円ちょうどであることを意味します。また、買う場合の値段と、売る場合の値段の差を「スプレッド」といいます。
円高と円安について知っておこう
為替が円安になったとか円高になったというニュースはよく聞きますが、つまづきやすいのが、この「円高」「円安」という言葉の意味です。
円高とは「円の価値が高くなった状態」で、円安とは「円の価値が安くなった状態」です。もともと1ドル=100円だった為替レートが1ドル101円の方向に動くことを、円安と言い、1ドル99円の方向に動くことを円高と言います。まずはこれだけ覚えておきましょう。
日常生活の感覚でいうと100円が101円になると、「値段が高くなった」と思いがちです。しかし、為替レートの場合は逆で1ドル=100円が1ドル=101円になると「円が安くなった」といいます。日本人にとって外貨であるドルやユーロなどを基準にして表現するので混乱しやすいのです。
外国為替レートの見方
為替レートを表示するときには1ドル=80.00-10、もしくは1ドル80.00-80.10のように表示します。テレビなどのニュースでは「現在の円相場は80.00から80.10円で取引されています」という言い方で、表示された数字の間で売買されているかのように話されています。これは正確な表現ではありません。
実際のチャート画面を確認してみましょう。
売値(Bid)お客様がドルを売ることができるレート
買値(Ask)お客様がドルを買うことができるレート
Bidを買値と呼ぶこともあります。これは買い手と売り手で買いと売りが反対になるだけのことです。レートを提示した側から見るとビッドは買値になります。
この売値と買値の差をスプレッドと呼びます。通常、このスプレッドの開きが狭いほうがいいレートです。
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